海外版は既に販売・発送が開始している「ウイングスパン拡張 東洋の翼」。
2022年12月15日、遂に日本語版の発売決定の告知が!
そこで、発売が待ち遠しい東洋の翼の新カード情報を日本語に翻訳しつつまとめました!
この記事では公式から発表された9枚の鳥カード情報をまとめています。
英語版リリースに伴い、既にカード情報が出回り始めていますので、気になる方はぜひ英語でもチェックしてみてください。
東洋の翼には、10倍の90枚の新鳥カードが登場するとのことで、日本語版を手に取るのが待ち遠しいですね・・・!
「ウイングスパン拡張 東洋の翼」の現時点で判明している情報まとめ【2022/10/6】
毎月の新カード発表で判明したカード情報
開発元Stonemaier Gamesから、新拡張版の発表前に毎月1~3枚ずつ、計9枚の鳥カードが発表されています。
インドクジャク
鳥名 | インドクジャク |
生息地 | 森林・草原・湿地 |
餌 | 無脊椎動物+種子+ワイルド |
勝利点 | 7 |
能力 | プレイ時: 各プレイヤーは、鳥の山の上から鳥カード2枚を引く。あなたはさらに鳥カード1枚を引く。 |
カード3枚補充の大型鳥
東洋の翼のパッケージにも採用されている鳥です。羽を広げた姿があまりにも美しい・・・ッ!
勝利点7、プレイ時に3枚のカードを引ける派手な能力を持っています。
餌コスト3ですが、内訳は無脊椎動物・種子・ワイルドであり、なおかつ全生息地にプレイできるため、比較的プレイしやすいといえます。
手札を増やすメリットはすべてのプレイヤーに及ぶため、「手札3枚ドロー」という自分だけのメリットを最大限に活用したいところ。
差し込み能力を持つ鳥の得点源として手札を補充したり、ボネリークマタカやカタシロワシといった猛禽類(手札を餌コストとして使用できる鳥)の餌コスト分として手札を補充するなどのコンボも有効です。
タンチョウ
鳥名 | タンチョウ |
生息地 | 湿地 |
餌 | 無脊椎動物+種子+ワイルド |
勝利点 | 5 |
能力 | プレイ時: 所持しているボーナスカードを1枚選び、それが現在の状況で得ることのできる勝利点の数だけ餌を獲得し、この鳥の上に蓄える。その後、そのボーナスカードは捨て札にし、新たに1枚獲得する。 |
ボーナスカードを即得点計算!
日本の野鳥で最大級の翼長を持つタンチョウが登場! 一時は絶滅の危機にありましたが、現在では北海道東部で繁殖しています。
「ボーナスカード1枚を即得点計算してから捨て、新しいボーナスカードを引く」という変わった能力を持つ鳥です。
新たに引くボーナスカードはチョイスできないため、やや運に頼る面が大きいと言えます。
オセアニア拡張に登場するハシマガリチドリ(捨て札の中からボーナスカード1枚を獲得する)で捨てたボーナスカードを再利用すれば、1枚のボーナスカードで2倍の得点が得られます。また、卵の個数によって条件を達成するボーナスカード(卵が1個以上置かれている鳥の数・卵が4個以上置かれている鳥の数など)を、ゲーム中盤で条件達成済みにしてしまうといった使い方も考えられます。
ミドリハチクイ
鳥名 | ミドリハチクイ |
生息地 | 森林・草原 |
餌 | 無脊椎動物+無脊椎動物+無脊椎動物 |
勝利点 | 4 |
能力 | 起動時(群れ): カードトレイに無脊椎動物を餌コストに含む鳥が1枚以上あるなら、その中から1枚を選んでこの鳥の下に差し込む。 |
カードトレイから鳥を差し込む新能力
インド・東南アジアを生息地とする小さな鳥。アフリカにも生息しているようです。
カードトレイから鳥を差し込む能力を持っています。
同じくカードを差し込む鳥であるツバメ(手札を1枚差し込み、新たに鳥カード1枚を獲得)等と比べると、手札がない状態でも勝利点を稼げるのが特徴です。無脊椎動物を餌にする鳥はかなり多いため、差し込める機会は多いでしょう。
餌や卵等のリソースを増やすことはできませんが、森林・草原のエンジンに組み込めば着実に勝利点を伸ばせそうです。
セキショクヤケイ
鳥名 | セキショクヤケイ |
生息地 | 森林・草原・湿地 |
餌 | 無脊椎動物+種子 |
勝利点 | 2 |
能力 | 起動時: 自分の鳥の上に置かれている卵の合計が6個未満なら、自分の鳥は卵1個を産卵し、この鳥の上に置く。 |
全生息地で産卵できる。ただし産卵は条件付き!?
東南アジア熱帯地域に生息し、「ニワトリの先祖」とも言われるセキショクヤケイが登場です!
「自分の鳥の上の卵の合計6個未満」という条件付きで卵を産卵できます。
産卵上限は6個と多く、無脊椎動物+種子という軽めの餌コストを持ち、さらに全生息地にプレイできるため、序盤での活躍が期待できます。
ただし、産卵上限によりチャガシラヒメドリ(餌コスト1・条件なしで産卵・森林にもプレイ可)などと比べると使いにくいように感じます。
アジア拡張では、このような特定の条件下で発動する能力が多く登場するのかもしれません。
様々な能力の鳥を上手に組み合わせるのも、ウイングスパンの醍醐味ですね!
ハシグロナキマシコ
鳥名 | ハシグロナキマシコ |
生息地 | 草原 |
餌 | 種子+種子+種子 |
勝利点 | 6 |
能力 | 起動時: 草原に置かれているこのカード以外の鳥1枚につき、卵1個をこの鳥の上に置く。 |
一度に最大4個の卵を産卵できる鳥
中東・中国等に生息する鳥、ハナグロナキマシコ。英語名は「desert finch」(砂漠のフィンチ)ですが、砂漠に限定されず生息しているようです。フィンチはスズメ科の鳥に多い名前で、この鳥も翼長26cmと小型です。
草原に置かれている鳥の数だけ卵を産めます(この鳥は数えません)。
産卵できる数は最大4個。最大特定の巣を持つ鳥すべてに卵を産む鳥に比べると最大産卵数は劣りますが、この鳥自身の比較的勝利点が高く、巣のタイプに能力を左右されないという特徴があります。
オオサイチョウ
鳥名 | オオサイチョウ |
生息地 | 森林 |
餌 | 無脊椎動物+果実+果実 |
勝利点 | 9 |
能力 | 起動時: 各プレイヤーは「自分の手札の鳥カード1枚を自分の森林にいる鳥1枚の下に差し込む」「共通在庫から果実を1個取り、自分の森林にいる鳥の上に蓄える」のいずれか、もしくは両方を行う。 |
起動毎に2点を配る大盤振る舞いな鳥!?
東南アジアに住むゴージャスな鳥、オオサイチョウ。
森林に置ける勝利点9の鳥はボルチモアムクドリモドキ(全員果実を獲得)、アメリカヤマシギ(能力なし)に続いて3枚目です。
起動時に全プレイヤーが「手札を差し込む」「果実を蓄える」のどちらか、もしくはどちらも行えます。
起動毎に全員に1点~2点が配られるという、なんとも豪快な能力。
手札が少ない場合は果実を蓄えるだけの選択になりそうです。
手札を潤沢に用意する、あるいは他プレイヤーが森林の鳥をプレイしていない状態で起動する(あまり多くはありませんが)などの工夫により、他プレイヤーと点差をつけられるでしょう。
Elizabethいわく、能力の由来は「実のなる木に群れをなして集まってくる鳥」だからだそうです。
Twitterより
セイロンガマグチヨタカ
鳥名 | セイロンガマグチヨタカ |
生息地 | 森林 |
餌 | 無脊椎動物 |
勝利点 | 4 |
能力 | 起動時: 餌箱の餌ダイスを1個振る。無脊椎動物の目が出たら、共通在庫から無脊椎動物を1個獲得し、この鳥の上に蓄える。その後、各プレイヤーは手札から鳥カードを1枚捨て、共通在庫から無脊椎動物を1個獲得してもよい。 |
無脊椎動物を捕食するヨタカ
可愛らしい口元が特徴なスリランカガマグチヨタカ。
「餌ダイスを振って起動する」という新しいタイプの能力を持った鳥です。
餌コスト1で勝利点4、さらには「無脊椎動物を蓄える」「手札を1枚捨てることで餌を獲得」という2つの能力を持っています。
無脊椎動物を蓄える条件は「餌ダイスを1個振り、無脊椎動物が出た場合」。
下記の海外記事によると、餌ダイスは餌箱の中・外問わず振ることができ、振った餌ダイスは餌箱の外に置かれるようです。
Sri Lanka Frogmouth sets some new precedents in Wingspan. Its power lets you roll any die, including one that is in the birdfeeder. This means two things:
- It helps chip away at a stubborn birdfeeder by getting it closer to a reroll.
- Dice taken from the birdfeeder stay outside of the birdfeeder, creating more dice for predator powers that specifically roll dice outside the birdfeeder.
以下Deepl翻訳:
「スリランカガマグチヨタカは、ウィングスパンに新しい先例を作っています。その能力は、餌箱の中にある餌ダイスも含めて、どんな餌ダイスでも振ることができます。これには2つの意味があります。・餌箱内の餌ダイスを減らし、リロールしやすくできる。
https://boardgamegeek.com/image/7106002/wingspan-asia
・餌箱から取った餌ダイスは餌箱の外に置かれるため、「餌箱の外にある餌ダイスを振る」捕食能力のための餌ダイスをより多く作ることができます。」
餌ダイスを振って無脊椎動物が出る確率は33.3%なので、決して低くはありません(魚やげっ歯類の場合は16.7%)。
また、「すべてのプレイヤーが手札1枚を捨てて無脊椎動物を獲得できる」という能力もトリッキー。こちらは能力を発動すれば全員にチャンスがあるため、状況次第では相手だけ恩恵を受けてしまう可能性もあります。
使いこなすのが難しそうですね。
オニカッコウ
鳥名 | オニカッコウ |
生息地 | 森林・草原・湿地 |
餌 | 無脊椎動物+果実 |
勝利点 | 4 |
能力 | 次の手番までに1回: 他のプレイヤーが「産卵」アクションを実行した時、自分の高台の巣を持つ別の鳥の上に卵を1個置く。この能力が働いた時に限り、卵の上限を3個まで超えて置いてもよい。 |
産卵上限を超えて卵を置ける鳥!?
他の鳥の巣に卵を産むオニカッコウは、東南アジア~熱帯南アジア~中国南部まで生息しています。
「鳥の産卵上限を超えて卵を置ける」という驚きの性能を持っています!
高台の巣を持つ鳥は産卵上限が1個~2個の場合も多いですが、この鳥の能力が発動した時に限り、3個まで超えて置くことができます。
産卵上限1個の鳥に4個まで卵を置けるのはかなりのメリット。産卵アクションでたくさん卵を置く場所を確保するためにも、積極的に上限を超えて置きたいところです。
この鳥自身は餌を持っていませんが、全生息地にプレイ可能な点も強みといえるでしょう。
ワカケホンセイインコ
鳥名 | ワカケホンセイインコ |
生息地 | 森林・草原 |
餌 | 種子 / 果実 |
勝利点 | 2 |
能力 | プレイ時 あなたの隣にいるプレイヤー1人の場にある「プレイ時」の能力を持つ鳥1枚を指定し、その能力を働かせる。 |
コピー能力を持つインコ
「ワカケダンス」というダンスを踊り、ペットとしても人気なワカケホンセイインコ。
能力は「隣プレイヤーの生息地にある鳥の、プレイ時能力をコピーする」というユニークなものです。
例えば、「湿地にもう一枚鳥カードをプレイできる」という能力をコピーした場合、ワカケホンセイインコを森林か草原にプレイしつつ、湿地に別の鳥をプレイできます。
ボネリークマタカ等の、手札を餌コストの代わりにする能力はコピーできるのか・・・? などの疑問も出てきますが、餌コストが安いため、ボーナスカードを引く能力をコピーできるだけでも、純粋に強いと言えます。
能力の強さが両隣のプレイヤーに依存するところがネックですね。
アジア拡張で特徴的に感じたその他の能力
英語版を見たところ、この記事で紹介した鳥の他にも、アジアに生息するカラフルでユニークな能力を持つ鳥がたくさん登場します。
アジア拡張で特徴的だと感じた能力を下記にまとめました。
- 特定の個数の餌ダイスを振って起動する能力
- 大量の勝利点やリソースを得るチャンスがあるが、バースト(1つも得られないで終わる)する可能性もある能力
- ゲーム中にボーナスカードを得点計算する能力
- コピー能力(他プレイヤーが持っている鳥のプレイ時能力や、ボーナスカードなど)
- 他プレイヤーにリソースや鳥(!)を渡す能力
- 産卵上限を超えて卵を置ける能力
他プレイヤーとの干渉や、バースト能力など・・・ウイングスパンに新しい風を吹かせてくれそうな能力がたくさん登場します。
ウイングスパン東洋の翼は、2023年1月26日に発売予定!
ぜひみんなで買って、アジアの鳥たちとキャッキャウフフしましょう!!!
・・・え、私?
わ、私はまず大洋の翼を制覇せねば・・・(スゴスゴ)
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